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いつまでも綺麗で

Youtubeから、画像と音楽を紹介、配信しています。

お仕事、作業の合間の、一時、

音楽と素敵な画像で、和んでいってください。

連載小説はリンク集「小説家になろう」

でまとめてどうぞ。

2008年2月6日(水)00:16[ ファントレイユとの出会い編 ]

アースルーリンド追加特記16

その日、ソルジェニーはずっとファントレイユを待ったが、彼はなかなか姿を、現さなかった。
軍務で、出頭が遅くなるとは聞いていたが。
午後の日が暮れ始めても彼の姿が無く、ソルジェニーはぽつんと室内で、時間を持て余した。
大抵午前中には、色々な行儀見習いだの歴史だのの講義は終わっていたし、昼食後は夕食まで、彼は放って置かれるのが常だった。
以前は一人が気にならなかったが、ファントレイユと出会って以来、あんまりたくさんの人との出会いで、一人で居る事がどれ程孤独な事か、彼は改めて、思い知った。
召使いが夕食の支度をしていき、彼はいつも一人で食べるその食卓に、着く気すら、無くぽつんと椅子にかけたまま、ぼんやり戸口を眺めては、それが開く様子の無いのに、落胆した。
だが、並べられた夕食が冷め切った頃、その戸口はいきなり、開いた。
「・・・失礼。大変、遅くなって・・・」
ファントレイユは息を切らし、自慢のたっぷりの、グレーがかった栗毛を乱して、彼の前にその姿を突然、現した。
が、待ち侘びて顔を上げるソルジェニーのその顔と、食卓に並ぶ、手の付けられて居ない冷めた夕食を目にし、ファントレイユは一息、整えていつもの、軽やかで自信に満ちた声色で彼に、告げた。
「・・・お食事が、まだのようだ」
だがソルジェニーは静かに、俯いた。
「・・・食欲が、無くて」
ファントレイユは肩を、すくめた。
そしてつかつかと食卓の上の食事の、鳥肉を指で摘んで口に放り込むと、もぐもぐと口を動かして食べ、頷いてソルジェニーに微笑んだ。
「・・・とても、美味しいですよ?」
室内が一気に、明るくなるような彼の存在感に、あまりに寂しかったソルジェニーは涙が、零れそうだった。
ファントレイユにはその様子が、解ったようだったが彼は微笑みを崩さぬまま、もう一摘みして、口に放り込んだ。
「・・・お食べに、ならないんですか?」
「お腹がお空きなら、貴方が頂いて下さい」
ソルジェニーの、か細い声にファントレイユは、チラと王子を見はしたが、さっさと椅子に掛けると、ナイフとフォークを使い始めた。
「では、遠慮無く頂きましょう。
・・・なにせ昼食も頂けなくて、腹ぺこですから」
そして、もりもり食べる彼の様子に、ソルジェニーは目を、丸くした。
「・・・あの・・・。
お食事もされずにここに、駆けつけて下さったんですか?」
ソルジェニーの、感動の沸き上がる様子にファントレイユは肩をすくめて、何でも無いように微笑を浮かべ、つぶやいた。
「・・・まだ、いい方ですよ。
行軍になれば、ヘタをすれば夕食もお預けなんて、ザラですからね。
それにここに顔を出したお陰で、こんなに豪華な食事に、ありつけた。
・・・まさか私が腹ぺこだと知って、わざと残して置いて頂いたんじゃ、ありませんよね?」
悪戯っぽくそう言って笑うファントレイユに、ソルジェニーの心はすっかり、うきうきしてしまった。
「・・・違います」
微笑んでそう告げると、ファントレイユはやはりうっとりするような微笑を、その返事に返した。が、フォークから肉を更に口に放り込むと、もぐもぐさせながら、口を利いた。
「・・・では・・・貴方はまだですか」
「・・・あんまり、食欲が無いので・・・」
ファントレイユはグラスから飲み物を取ると、そう言って俯く王子を、見つめた。
「・・・それは・・・いけませんね。育ち盛りなのに。
お食事はお口に、合いませんか?」
言いながら、だが手は相変わらず、フォークで肉を押さえてナイフで切り分けている。
そしてまた口に放り込む。
「・・・あの・・・。こんな手の込んだ食事よりたまに、もっと・・・その・・・。素朴な物を食べたくなるんです・・・」
ファントレイユは、頷いた。
「なる程。確かに豪華な食材を使った、私じゃ滅多に食べられないご馳走ですが、貴方に取っては何を食べたいとか、我が儘は言えないようですね・・・」
ソルジェニーは力無く、頷いた。
「・・・あの・・・。お仕事が大変でしたら、来られないと、断って頂いても構いません」
ソルジェニーがそう、落胆したようにつぶやくと、ファントレイユは一つ、タメ息を付いてフォークを、置いた。
「・・・今度からは遅くなる時は、使いを寄越すとしましょう・・・。
まさかずっと、待っていらした?」
ソルジェニーは、ファントレイユにとても優しげにそうささやかれて、慌てて首を、横に振った。
「・・・そんな筈、ありません。
これでも私だって、それなりに時間を過ごすやり方がありますから・・・」
だがそれを聞いたファントレイユは少し、怒ったように眉を寄せた。
「・・・王子。他人に気を使うのはもっと、大人に成ったら嫌でもしなけりゃなりません。
・・・少なくとも、私に気遣いは無用です。
様子で、気づかない呆け者だと、私を思っていらっしゃる?」
気を使って、怒られるなんて、ソルジェニーは想定外で、思わずびっくりして顔を上げて彼を、見た。
だがファントレイユは尚も、眉間を寄せたまま言った。
「・・・子供は、大人に気なんか、使うものじゃ、ありません」
その、むくれたような言い用に、ソルジェニーはつい、吹き出した。
だがファントレイユは尚も言った。
「・・・ちゃんと自分の本心を、言えない様になってしまいますよ?
素直に自分の、気持ちを言えばいいんです」
ソルジェニーはその言葉に後押しされて、つぶやいた。
「・・・ずっと待っていて、とても寂しかった」
そう、口にした途端自分があんまり哀れで、ソルジェニーはつい、目頭が熱く成った。
ファントレイユは真顔でその様子を見て、ようやくほっとしたように、口を開いた。
「これで私もちゃんと、謝罪が出来る。
・・・お待たせして、本当に申し訳ありませんでした。
次回からはちゃんと、貴方が待っていると覚えて置いて、気を配りますから」
ファントレイユが真顔で、静かにそう告げると、それが申し訳無いような表情をするソルジェニーの様子に目を止め、言葉を続けた。
「・・・それが大人の仕事です。
子供は我が儘を言うのが仕事。
忘れないようになさい」
そう、諭すように告げられ、ソルジェニーは、潤んだ瞳で、頷いた。
ファントレイユはナプキンで唇を拭うと、急いでつぶやいた。
「・・・しかし育ち盛りの子供が夕食を抜くのは、頂けませんね。城下の、私の知っている店がまだ、開いている。
あんまり上品な場所じゃ無いが、致し方無い。
食事は多分、貴方のお口に合う筈です。
女将さんがそれは、料理上手なので」
ソルジェニーの目が、まん丸に成った。
「・・・これから・・・お出かけして下さるんですか?!」
その様子が、あんまり嬉しそうだったのでファントレイユはつい、微笑んだ。
「お召し物を、もっと質素にして頂かないとね。
お城の中とは違いますから。
馬には、お乗りになれるんでしょう?」
「勿論です!」
ソルジェニーはそう叫ぶと、飛び上がりそうな様子で、椅子をがたがた言わせて、着替えの部屋へ、駆け込んで行った。
ファントレイユはその様子につい、微笑ましくって笑みを、こぼした。

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ビューティーポータル美市美座

2008年1月22日(火)16:59[ ファントレイユとの出会い編 ]

第9話 ギデオン暗殺計画 更新。

第9話「ギデオン暗殺計画」
更新しました。

まあ、計画だけです。

出てるのは、ファントレイユ

ソルジェニー マントレン

そして、ダサンテ。

敵方のアデンと

ローゼも出ますね。

金髪の美丈夫。

でもアースルーリンドの

金髪はやっぱり

野獣ですね・・・。

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2008年1月20日(日)16:38[ ファントレイユとの出会い編 ]

いんたびゅー。2

アースルーリンドの騎士

追加特記その1

ファントレイユとの、出会い編

ソルジェニーとの出会い編してます。

途中ですが、一言お願いします。

ファントレイユ:人の目に自分がどう映っているのか解って、

それなりに新鮮だ。

ソルジェニー:思い出すと、とっても嬉しいです。

ファントレイユ:王子。貴方は人にあんまり免疫が無いから、

私の外見に、簡単に騙されるんでしょう?

ソルジェニー:でも、ファントレイユは私に、優しいじゃありませんか。

ファントレイユ:でも、ギデオンには負けますよ。

私の態度は単なる職務上のお愛想笑いと、

貴方があんまり素直で微笑ましいからつい、きつい態度が取れないのと、

貴方と一緒に宮中を俳諧すると、山のような質のいい美人と

出会えるから嬉しかったんです。

貴方は城の中で殆ど誰にも親切にされなかったから、

私程度でもそれは親切に、感じていらっしゃるだけでしょう?

勘違いしては、いけません。

ソルジェニー:だって・・・。

やっぱりファントレイユは優しいし・・・。

それに一緒に居るといつも、どきどきしてしまう・・・。

ファントレイユ:それは、大問題です。

いいですか?

ギデオンに聞いてご覧なさい。

私のような男に惚れると泣きを見ると、きっとあの保護者のような男は、

言うに決まっています。

大体、彼だけじゃない。

私は経験上知っていますが、貴方のような純粋培養のようなタイプはそりゃあ、

周囲に大切にされていて、私に見惚れようものなら大抵周囲の保護者達は、

私を彼女らから遠ざけるものですからね。

ソルジェニー:ファントレイユはいつも、そういう目に、あってるの?

ファントレイユ:無理もないかと、納得していますが。

一言が、随分長いですね・・・・・・。

ファントレイユにしゃべらせると、話がいつも、長くなるんですよ。

ファントレイユ:私のせいですか?

あの・・・。ちょっと目が、怖いです・・・・・・。

一言コーナーですから・・・。この辺で・・・。

ファントレイユ:貴方に言いたいんですが、王子をさっさと『光の王』と

くっつけちゃって下さいね。

私は人外のあんなに勝ち目の無い相手の恋敵を演じるのは絶対!

ごめんです。

・・・・・・解ってます・・・・・・。

怒らないでね。

あの性格が猛獣のギデオンですら、貴方を怒らせると地雷を踏んだ程の

緊迫感を感じているんですからね。・・・知らなかったでしょう?

ファントレイユ:地雷を踏む程なのか?

ギデオン:だってそうだろう?

私だったら殴って相手を黙らせるのに秒殺で済むが、

君ときたら、耳が痛くなってその場に居るのが、

思わずいたたまれなくなる程の罵詈雑言を、

これでもか、これでもかと相手の息絶える迄浴びせるじゃ、ないか・・・。

そりゃあ、非があるのは明らかに相手の方だと、解ってはいるが、

いつも、なぜか君が相手に浴びせる言葉を聞いていると、最後は相手に、

同情している・・・・・・。

そして、毎度思うんだ。

・・・君だけは、怒らせまいと・・・・・・・・・。

ファントレイユ:ギデオン。戦場を全く怖がらないのに、私の叱咤は、怖いのか?

ギデオン:君くらい滑らかに舌の回らない者にとっては、

防御がまるで出来なくてただ、一方的に殴られ続けているようなものだ。

一発で沈める私は、それは親切な男だろう?

ファントレイユ:君の、いつ炸裂するか解らない一発が怖くてみんな、

君を遠巻きなのにか?

ギデオン:なら今度みんなに聞いてみよう。

どちらが親切か。

ファントレイユ:どう考えても、怖がられているのは、君の方だと思うが・・・。

私だって顔の形が変わるのが嫌で、君に殴られないよう、

君と相対する時には、それは気を配って細心の注意を払っている。

いつも皆君を、取り扱い注意のニトログリセリンのように

扱っているじゃないか・・・・・・。

さあ!もう今度こそ、その辺にしといて下さいね。

相変わらず、きりが無いんだから・・・。

あ、じゃあまた!

その内、コメントコーナー儲けた時に再戦して下さい。

ギデオン:・・・我々は、戦っていたのか・・・?

ファントレイユ:違うだろう?

ちょっと意見の交換を、していただけだ。

ギデオン:だよな。

ギデオン。ファントレイユが実際したいのは多分別の事らしいので、

会話はそれで切り上げた方が無難です・・・。

こんな公共の場で、ファントレイユがいつ本領を発揮し出すか、

私ははらはらしてるんですから・・・。

これで終わりと言う事で・・・・・・。

ファントレイユ:私が、ごうかん魔のような言い草が、気に入らないんだが・・・。

ギデオン:心配無い。私にそんな事をしたら、切り殺してやる。

ファントレイユ:・・・つまり、優しく迫られたいんだな?

ギデオン:そんな事は言っていない!

はい!

これでこのコーナーは終了です!

今度こそ!

では、さようなら!

ぶちっ!

本編、「アースルーリンドの騎士」は

EZトップメニュー→カテゴリで探す→電子書籍→小説・文芸→オトメ★ブックス

にて公開中。

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2008年1月11日(金)01:44[ ファントレイユとの出会い編 ]

「小説家になろう」更新しました。

小説家になろう

サイトに次話投稿完了 しました。

ぶろぐでちまちま読むより、一気読み!というお方にお勧めです・・・。

携帯でも読めます。

外出してお暇な時に、どうぞ。

宮廷用ファントレイユではなく、軍での

ファントレイユが出てきますね・・・。

ソルジェニーが微笑ましく、どぎまぎしていますね・・・。

武人の彼はかなり格好いいと思いますが

どうやら本人は、自分は大した事は無いと、思っている節があります。

インタビュー して見ました。

ファントレイユ:武人の、私ですか・・・?

だって軍には、使える男が山ほど居るし・・・。

剣術馬鹿だけれども、そういう姿にぽーっと

なるご婦人も、多いでしょう?

・・・貴方の基準は、そこですか?

ファントレイユ:猛々しい男が好きなご婦人には、私はアピール能力は

無いと思いますね・・・。

誰なら、猛々しいんです・・・?

ファントレイユ:まあそりゃあ・・・。

猛々しく男らしいと言えば、代表選手はアドルフェスでしょう・・・。

性格にかなり、問題はあるが・・・。

男前だし、がっちりしてるし、長身だし・・・。

スターグも、その部類でしょうね・・・。

シャッセルは男の私から見ても、騎士としては出来過ぎでしょう・・・。

あの容貌で、あの性格。

更に、期待通り腕が立つし・・・。

ご婦人方が彼にぽーっとなっても、納得が行く。

綺麗と言えば群を抜くのはやはりギデオンだが、

彼は容貌と反比例して性格に問題がありすぎるし、

ひたすら、摂生するストイック???なタイプだが

レンフィールの戦う姿は綺麗の部類でしょうね・・・。

普段口を開くと、我が儘でどうしようも無い男だが

剣の才能は天才肌で他の追随を許さない・・・。

お前は口を聞かず、剣だけ振るってろと、

思った事は何度もあります・・・・・・・・・。

・・・そうですか・・・。

で、ご自身は・・・?

ファントレイユ:私はご覧の通り中背だ・・・。

ご婦人の扱いで言えば私だって、他の追随を許さぬ自信はあるが

剣士としてどうかと言えば・・・・・・・・・。

自分と周囲の者の命を護れるくらいには、使える筈だし

いざヤバイ時でもまあ、腕の無さを気迫で補い

やり過ごす事くらいは出来ている。

まあ、実際、実戦に強いタイプだとは、思いますよ。

格好良いとは、思っていない?

ファントレイユ(笑って):それなりには、いいんじゃないかとは

思いますが・・・。

大体、命が危ない時に、格好つけていられますか?

さすがの私もその時はそれなりに、必死ですからね・・・。

大体、戦場でいかにも『使えます!』

みたいにハデに剣を振るったりしたら、敵に好かれます。

私は好かれるのはご婦人だけで結構なので

なるべく、目立たないように気を使いますよ。

大体、私は顔がこんなでやさ男で

押し出しが無いんで、それで無くとも簡単に討ち取れると

思われて敵が寄って来やすいのに、自分で誘って

どうするんです・・・。そういう趣味は、私にはありません。

無駄な体力を使って、何が嬉しいのか解らないが

ギデオンやアドルフェス達は、体力温存してその後

のお楽しみの事なんか、考えて無いでしょうね、きっと。

・・・・・・・・・・・・よく、解りました。

ありがとうございました。

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2008年1月9日(水)04:15[ ファントレイユとの出会い編 ]

アースルーリンドの騎士追加特記15

ソルジェニーが、二人の様子に、つい笑った。


「・・・二人共、とても仲が、良いんだね?」


ギデオンが眉をしかめた。


「・・・そうか?」


ファントレイユが、肩をすくめてつぶやいた。


「・・・そう見えるんなら、そうなんだろう?」


今度はギデオンが、肩をすくめる番だった。


が、ソルジェニーに笑顔を向けると、また今度、

と手を振り上げてその場を、立ち去った。


「ギデオンは、貴方の事をとても気にかけている様子だ」


その後ろ姿を見送った後、ファントレイユが王子に屈んでそう、

優しく話かけると、ソルジェニーが微笑んだ。


「・・・いつも、とても気遣ってくれるから、

お会い出来るのが楽しみなんです」


その笑顔が、まるで五歳の子供のように邪気が無く、

頼り無げで、ファントレイユはギデオンの

気持ちが、痛い程解って、頷いた。


王子が、皆から避けられているのは、訳が、あった。


アースルーリンドには『影の民』と呼ばれる人外の者達を

封じている場所が多数あって、この封印が破られて

彼らがこの地に、這い出たりしたら、人間はたちまち

その魔物に命を取られて、滅びてしまう。


封印をし、『影の民』を追い払う事の出来る者はやはり人外の、

『光の国』の王だが、彼は王家の者と婚姻を条件に、光臨を果たす。


が、今世では直系に女性が産まれず、王子がその相手に

選ばれたりしたものだから、皆は彼をどう扱っていいか解らず、

ひたすら避け続けていたのだった。


また、迂闊に彼に色々聞かれたりして、万が一王子が、

『光の王』の花嫁なんて嫌だ、と家出なんてされたりしたら、

国が滅びるのである・・・。


故に皆、彼と口を聞く事をそれは恐がり、彼に心を注ぎ、

迂闊に物事を教える輩はことごとく彼の側から、

離されたりしたから、彼がいつも孤独でいるのは、

仕方無かったかもしれない。


だが、彼の、身の置き場の無い、心細げな様子や、

不安そうな表情に、心ある者ならば気にかけない者は、居ない。

ファントレイユはギデオンの事を影でこっそり、"猛獣"と、呼んでいた。

宮廷内では確かに、それは上品な大貴族に、見えるものの

その中味は間違いなく野獣だったし、今や軍の中では

彼の外観に騙される者は既に、皆無だった。


が、王子にみせる彼の気遣いに、ファントレイユは大いにギデオンを、見直した。


「まだ、出向きたい場所は、ありますか?」


ファントレイユは、そっとささやくように王子の意思を、促した。


王子は少し嬉しそうに微笑んで、ファントレイユにこう告げた。


「南の庭園を、歩きたいんです・・・。


あの、もし、貴方が良ければ」


臣下の自分に、それは気を使う王子を、ファントレイユは心から不憫に思った。


それに王子は、自分の言う一言で相手に嫌われないか、

それは恐れていたので、ファントレイユは何を言っても、

嫌ったりはしないんだと彼に教えようと、心を砕いた。


そして出来るだけ優しく、彼がどれだけ我が儘を言っても

何でも無いんだと、諭すようにささやいた。


「・・・勿論、お望みの場所に、いつでもご一緒します」


王子がその美貌の騎士の、心からの申し出に、

満面の笑みで応えたのは、言う迄も、無かった・・・。

                 つづく。





つづく

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